元々ここは、私たち兄妹5人が大人になるまで育ててくれた両親の家でした。長年会社生活をしていたのですが、退職を目前にして、これからは何をすればいいだろうか?と悩みました。
私は韓屋の趣と人との情の交流が好きだったので、この家を昔話「フンブ伝」に登場する家族のように、互いの温かい心が感じられる、旅行客の憩いの場となれる韓屋にしたくて、「フンブ家」と名付けて営んでいます。
宿の表と裏の庭は、一年中世話をしています。冬には赤い椿、椿が散るとツツジ、バラ、というふうに、四季折々に美しい韓屋をお客様にご覧に入れられることが、私にとって達成感を感じさせてくれます。また、目に見える美しさだけでなく、休んでいるときでも安心できる安全施設も特に気を使っている部分です。
ツバメの足を治してくれたフンブのように、旅で疲れた宿泊客のお体をゆっくり癒やしてあげたい「フンブ家」です。